北極や南極の海洋の気候変動が進んでいる中、動物たちの生息地が奪われつつある。そんな状況に対し、腕時計メーカーとアートユニットが協力し、環境問題への関心を高めるための製品が生み出された。

そこで今回は、極地に住む動物たちへの思いを込めた「メッセージウォッチ」をご紹介します。回転ディスク式構造で溶けていく南極・北極の氷を表現した本製品。極地の環境問題や動物保護を伝えるアーティスト活動を応援したい方は、ぜひチェックしてみてください。

極地に住む動物たちへの思いが込められた時計

地球温暖化による気候変動が進む現在。南極半島は地球上で最も早く気温が上昇し、北極は氷が溶け出し崩落し始めています。この気温上昇の影響で、極地に住む動物たちは住処を追われつつあります。

普段から遠く離れた動物を意識しながら生活することは、非常に困難ですが、その事実を忘れずにいてほしいという制作者の思いから生まれたのが、今回ご紹介する「メッセージウォッチ」です。

困難であっても、地球規模の課題の解決に貢献したいという思いを持ちながら日々を生きる人々の行動を促すために、本製品は開発されました。

中村晃氏とマルゼキによるコラボレーションデザイン

「メッセージウォッチ」は、グラフィックアーティストの中村晃氏と、時計の構造に特化した株式会社マルゼキの共同デザインで作成されました。北極に生息するホッキョクグマや南極で生きるペンギンたちにとって重要な氷をテーマにしています。

氷に守られているホッキョクグマとペンギンのアイコンを使って、グラフィックデザインで表現することによって、ホッキョクグマとペンギンの住む場所や存在が永遠に消えることがないように願いが込められたデザインになっています。

ベルトはサラッとした感触のシリコン製で、手首にフィットするやさしい触り心地です。ユニセックスなデザインのため男女問わず利用できます。グレイッシュなカラーリングのため、カジュアルな服装だけでなく、さまざまなスタイリングに取り入れやすいのも魅力です。

回転ディスク式構造で融けていく南極・北極の氷を描写

回転ディスクとスイーブムーブメントにより、刻一刻と崩れていく氷を表現した「メッセージウォッチ」。北極グマとペンギンの足元でばらばらになった氷のオブジェクトは、気候変動などで失われつつある氷の大地を象徴しています。

秒針で描かれているのは氷の大地を表す回転ディスクです。デザインは秒針が時を刻むごとに変化します。しかし、毎時00分になると氷のオブジェクトは元の状態に戻ります。

氷が溶けていく様子を観察することで、今後の予定だけでなく、極地に生息する動物たちについても思い出せる設計になっています。南極・北極の環境問題を理解し、行動するきっかけとなるデザインが本製品の特徴です。

さらに、アーティストに収益の一部が還元され、自然環境や極地の環境問題、動物保護に関する活動を後押ししているのも魅力です。

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