人間専用エアバッグ!

フランスのスタートアップが開発した「Hip’Air」は、人間の腰に装着するエアバッグというものです。

「人の身体そのものにエアバッグが必要なの?」そういう声もあるかもしれませんが、人間にもエアバッグは必要です!

たくましい人も転倒する

高齢者の転倒事故は、非常に深刻な問題です。

昔、アメリカにはバディ・ロジャースという有名なプロレスラーがいました。この方は71歳で亡くなった理由は、スーパーマーケットで足を滑らせて転倒したことでした。誰もが屈強な人物であっても、年を取ると転倒事故のリスクには注意が必要です。

Hip'Airは、炭酸ガスをバッグに注入して、装着者の転倒を即座に察知するスピードセンサーとジャイロセンサーを搭載した腰に付けるエアバッグです。

膨らんだバッグによれば、転倒時の衝撃は90%も和らげられるそうです。

「寝たきりとなる生活」を事前に回避

スイッチのON/OFF操作は、ベルト部のバックルを装着したか否かで判断されます。複雑な仕組みはなく、最新の製品に慣れていないお年寄りでも使いやすいように工夫されています。

さらに、この製品は満充電から15日間もスタンバイ状態を維持できるロングバッテリーも魅力的です。したがって、「頻繁な充電」も必要なさそうです。

転んだ場合、受け身が取れずに腰部の骨を折ることがあり、その後は寝たきり生活という話は珍しくありません。このような事故を防ぐ製品として、Hip’Airは注目されています。

CES2018へ参加


この製品は、先日アメリカのラスベガスで行われたCES2018にも展示されました。

本格的な販売は、まだ先のようですが、事実としてHip’Airのようなものが世界各国で求められていることも変わりません。メーカーによる市場投入が待ち遠しい一品と言えます。