朝晩行うスキンケアは、使うアイテムはもちろん、使用する順番も重要。適切な順番で使うことで、よりアイテムそれぞれの特性を引き出しながら使えます。

本記事では、一般的に推奨されているスキンケアの順番をご紹介。適切な手順でスキンケアを行い、すこやかな美肌を保ちましょう。

スキンケアの順番が重要なのはなぜ?

化粧水・美容液・乳液・クリーム・パックなど、複数のスキンケアアイテムを使っている方は、適切な順番で使用できているかどうかチェックしましょう。スキンケアアイテムはそれぞれ特性が異なるため、使用順序を間違えると、本来持つ効果を発揮しにくくする恐れがあります。

一般的には、油分を含む乳液やクリームよりも先に、水分をベースにつくられた化粧水・美容液・パックを使うのがおすすめ。乳液やクリームは肌の表面にとどまって膜を張りやすいので、うるおいを保つためにスキンケアの最後に使うのが適しています。

ただし、アイテムによっては「化粧水などを使う前」または「洗顔後すぐ」に乳液を使うことを推奨している、乳液先行タイプや導入乳液タイプもあるので、注意が必要です。アイテムの効果を惜しみなく実感するためには、アイテムごとの使用方法をあらかじめチェックしてから使ってみてください。

朝のスキンケアアイテムと順番

1: 洗顔

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朝の洗顔は、肌質や肌の状態に応じて、洗顔料を使う場合とぬるま湯のみで洗顔する場合を見極めましょう。朝起き抜けの肌が乾燥しているときは、ぬるま湯のみでの洗顔が適しています。

ただし、基本的には洗顔料を使用して顔を洗うのがおすすめ。寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂などは、ぬるま湯だけでは落としきれません。あとから使う保湿ケアアイテムの角質層までの浸透を助けたり、日中のテカリやメイクのヨレを防いだりするには、洗顔料を使った洗顔がマストです。

洗顔料を使用する場合は、肌への摩擦による負担を減らして洗い上げるためにもしっかりと泡立てましょう。ジェルタイプの洗顔料は、手指を使ってマッサージをしながら洗顔できるタイプのものもあり便利です。

2: 化粧水

洗顔のあとは、化粧水で肌にうるおいを与えましょう。タオルなどでやさしく水気を拭き取ったあと、なるべく時間をあけずに化粧水を使うのがおすすめです。

また、化粧水にはみずみずしいうるおいを与えるだけでなく、肌のキメを整える役割もあります。しっかりと肌をうるおすことで日中の乾燥や化粧崩れを防げるので、惜しみなくたっぷりと化粧水を使って保湿してみてください。

3: 美容液

乾燥や肌荒れなどの肌悩みを抱える方は、美容成分をギュッと濃縮している美容液を朝のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。美容液は化粧水や乳液に比べ、スキンケア効果が高いアイテム。化粧水で肌を整えたあと、乳液やクリームなどの油分が含まれたアイテムを塗布する前に使うのがベストタイミングです。

4: 乳液・クリーム

暑い夏場やベタつきが苦手な方は特に、乳液やクリームを朝は使わない方もいますが、うるおいを保つために乳液やクリームは必需品。アイテムによってはベタつきにくいジェルクリームタイプや、テカリを抑えるパウダーが配合されているタイプもあるので、好みの使用感のものを見つけて使うのがおすすめです。

特に乾燥が気になる方は、保湿成分をたっぷりと配合した乳液や、こっくりとした使い心地のクリームを選んでみてください。化粧水や美容液で肌に与えたうるおいを逃しにくいので、乾燥によって日中の化粧崩れやヨレが出やすい方に適しています。

また、肌質に応じて塗り方を変えるのもおすすめです。乾燥肌タイプの方や普通肌タイプの方は顔全体に塗ったあと、特に乾燥しやすい部位に重ね塗りをしましょう。混合肌タイプの方は、テカリやすいTゾーンは少なめに、乾燥しやすいUゾーンは多めに乳液やクリームを塗ってみてください。

5: 日焼け止め・UVケア

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洗顔から化粧水・美容液・乳液・クリームまで一通りスキンケアを終えたら、必ず日焼け止めを塗ってUVケアを行いましょう。紫外線が強く降り注ぐ夏場はもちろんですが、春・秋・冬も油断はできません。

化粧下地にUVカット効果が付与されているものを選べば、ベースメイクの工程を省略できるため時短も可能。また、しっかりとメイクをしない日でも、日焼け止めを塗っておくのがおすすめです。窓から入り込む日差しからも肌を保護します。

夜のスキンケアアイテムと順番

1: クレンジング

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メイクをする際に使うファンデーション・マスカラ・口紅などは、油分を多く含んでおり、洗顔料やお湯だけでは落としきれません。日中、仕事や外出のためにメイクをする方は、必ずクレンジングを使って汚れを落としましょう。

クレンジングのなかには、濡れた手・顔でも使えるタイプと乾いた手・顔に使うタイプの2種類があります。お風呂場で髪や身体を洗うのと同時にクレンジングをしたい方は「濡れた手・顔でも使えるタイプ」がおすすめ。帰宅後すぐにメイクを落としたい方や、クレンジングはゆっくりと丁寧に行いたい方は「乾いた手・顔に使うタイプ」が適しています。

また、クレンジングは時間をかければかけるほどよいわけではないことも留意しておきましょう。クレンジング剤や摩擦による負担が少なからずかかるため、できる限り1分程度におさめるのが理想です。

すすぎ残しにも要注意。流水のぬるま湯で、すみずみまで丁寧にすすぎましょう。額の生え際・フェイスライン・小鼻の横などは特にすすぎ残しやすいので、注意してみてください。

2: 洗顔

クレンジングでメイクや皮脂汚れなどの油分の多い汚れを落としたあとは、洗顔料を使って肌表面に溜まった古い角質や、クレンジングで洗い残した汚れを丁寧に洗いましょう。ただし、クレンジング剤のなかには、洗顔まで一度に終えられる「W洗顔不要タイプ」もあります。W洗顔不要タイプのクレンジングを使ったあとにさらに洗顔料を使うと洗いすぎになる場合もあるため、注意してみてください。

泡を立てて使うタイプはしっかりとキメ細やかに泡立て、肌と指が触れないようにやさしく洗うのが鉄則。泡立てないジェルタイプも、肌をなるべく擦らないようにやさしく洗うのがポイントです。

クレンジングと同様、すすぎ残しがないように、しっかりと流水のぬるま湯ですすぎきるのも重要。すすぎの後は、清潔なタオルやペーパータオルを使って顔の水気をやさしく拭きとり、間髪おかずに保湿を行います。

3: 化粧水

クレンジング・洗顔をしたあとは、すぐに化粧水でうるおいを与えましょう。洗顔後の肌は、油分も水分も失われている状態。髪を乾かしたりほかの作業をしたりする前に、保湿をするのがすこやかな肌を保つ秘訣です。

夜に使う化粧水は、保湿効果が高いものを選ぶのがおすすめ。寝ている間に使用するクーラーによる乾燥や、寝ている間に汗をかくことで起こる乾燥を引き起こしにくくします。

4: 美容液

日中浴び続けた紫外線による刺激や、メイクによって負担がかかった肌をいたわりたい方は、化粧水の後・乳液やクリームの前に、美容液を取り入れるのがおすすめです。高保湿タイプ・美白ケアタイプ・シワ対策タイプなどさまざまな種類があるので、肌悩みや肌質に応じて選んでみてください。

ただし、一般的に美容液は化粧水の後に使うことを推奨されていますが、化粧水の前に使う「導入美容液(ブースター)」もあります。導入美容液は肌を整える役割があるので、肌がゴワつきやすい方にぴったりです。

5: 乳液・クリーム

化粧水や美容液で与えたうるおいや美容成分を閉じ込めておくには、乳液やクリームといったアイテムが必要不可欠です。肌悩みや肌質に応じて適したアイテムを選んで使いましょう。

水分と油分のバランスがよく、みずみずしい肌に整えたい方は乳液がおすすめ。特に乾燥が気になる方や、こっくりとした使い心地が好みの方はクリームタイプを選んでみてください。軽い使用感を求めている方には、油分の配合量は少ないものの、シリコンといった皮膜を肌表面に張る成分が配合されているジェルクリームがぴったりです。

朝用と同様に、乳液は化粧水前に使用する先行乳液タイプもあります。推奨されている使用方法に合わせて適切に使い分けるのが重要です。

シートマスクやパックを使う時のタイミングは?

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アイテムによってどれくらいの頻度で取り入れるべきかが異なるシートマスクは、使うタイミングも重要。推奨されている使用手順はアイテムのパッケージに記載されていますが、基本的には化粧水で肌を整えたあとに使うのがおすすめです。

ただし、シートに含まれている液体が乳液タイプのものや、こっくりと重たいテクスチャーを採用しているものは、美容液の後に使ったほうが効果を実感しやすい場合もあります。アイテムの特性に応じて適切な順番で使いましょう。

スキンケアのおすすめアイテム

シュウウエムラ(shu uemura) アルティム 8∞ スブリム ビューティクレンジングオイル

ベストコスメ賞を多数獲得するなど、長きにわたってさまざまな世代の方から愛され続けているクレンジングオイルです。ロングラスティングタイプのベースメイクやしっかり発色するポイントメイクまで、しっかりと洗い落とします。

なめらかな使い心地が魅力で、洗いあがりはしっとり。クレンジングオイル特有の洗浄後のつっぱり感がでにくいアイテムです。

カネボウ(KANEBO) スクラビング マッド ウォッシュ

生泥のような感触のペーストが心地よい洗顔料です。ペーストを肌に乗せてなじませていくと、含まれているスクラブが古い角質や汚れを除去。少量の水を足すと、濃密に泡立ちしっかりとした泡切れも実感できます。

複合保湿成分が配合されているため、洗いあがりはすっきりとしていながらうるおいをキープ。すっきり感としっとり感のバランスがよいアイテムを探している方におすすめです。

資生堂(SHISEIDO) イプサ ザ・タイムR アクア【医薬部外品】

有効成分「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合しており、肌荒れやニキビを防ぐ効果が期待できる薬用化粧水。独自の保湿成分によって、肌表面にうるおいをたっぷりと与え、キメの整った肌に導きます。

みずみずしい使い心地が魅力で、世代・肌質を問わずさまざまな方におすすめ。水の流れのような曲線をモチーフにしたボトルも美しく、プレゼントしても喜ばれます。

日本ロレアル ランコム ジェニフィック アドバンスト N

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同ブランド内で数年間売り上げ1位を誇る人気の美容液。「ビフィズス菌エキス」「イースト菌エキス」「フラクトオリゴ糖」などといった整肌成分をたっぷりと配合しており、すこやかな肌に導き整えます。

本アイテムは、クレンジング・洗顔料を使って汚れを落としたあとの清潔な肌にすぐに使うことを推奨されているタイプ。朝晩どちらでも使えるので、肌の調子に応じて取り入れる頻度を変えてみてください。

第一三共ヘルスケア(DAIICHI SANKYO HEALTH CARE) ミノン アミノモイスト モイストチャージミルク

日本発の敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」から発売されている人気の乳液。すこやかな素肌と同じ弱酸性ベースであるほか、無着色・無香料・防腐剤無添加にこだわってつくられているアイテムです。

保湿力が高いコクのあるテクスチャーながら、ベタつきにくい使い心地を有しているのが魅力。乾燥によってゴワつきが出た角質層にもすばやくなじみ、ふっくらとやわらげます。特に乾燥が気になる方におすすめです。

日本ロレアル キールズ キールズクリーム UFC

乳液のような軽くとろける使い心地のテクスチャーが魅力のクリーム。肌にスーッと溶け込むようになじむので、季節や肌質を問わず使いやすいアイテムです。

保湿成分の「スクワラン」や「アンタークチシン」などを配合しており、肌をなめらかに整えます。肌にハリ感を与えていきいきとした印象に導きたい方は、ぜひチェックしてみてください。

日本ロレアル ラ ロッシュ ポゼ UV イデア XL プロテクショントーンアップ ローズ

SPF50+・PA++++と高いUVカット効果があり、化粧下地としても使えるタイプの日焼け止め。肌になじみやすいピンクローズの色味がついており、血色感のあるいきいきとした印象の肌にメイクアップします。

紫外線だけでなく、PM2.5などを含む外的刺激からも肌を保護する「マルチプロテクションテクノロジー」を搭載。整肌成分や保湿成分もたっぷりと配合されており、メイクアップしながらスキンケアも叶えられるアイテムです。